11月1日(木曜日)の 店舗の営業は 午後1時からと なります。
ご不便を おかけしますが よろしくお願い致します。
佳作作品 北原 光枝 作
「どうして私の名前は光枝(みつえ)なの?」
女4人きょうだいの4女の私は、いつも親に聞いていた。
「光市で生まれたからよ」一番上から、
「初枝(はつえ)」
「正枝(まさえ)」
「静江(しずえ)」
その次に、
「光枝(みつえ)」。
忘れられない名前です。
なんだか、とても手抜きされたような気がしていた。
でも親の気持ちは、きょうだいとしてのつながりを大切にしてもらいたかったようだ。
結局、親になった私が、2人の娘につけた名前は。
「果奈(かな)」と
「味奈(みな)」。
今、子どもたちから、
「手抜きしたみたいね」と言われている。
佳作作品 三浦 康男 作
婚姻届を出した後で恋女房の曰く。
「用がなくなったから、私の印鑑は捨てようかしら」。
そこで思わず、私。
「とっとけよ。離婚届に必要かも知れん」。
爾後、30余年。
引っ越しで整理をしたら女物の印鑑が出て来た。
「幾ら何でも、もう要らんだろ」。
捨てようとしたら傍らの山の神。
「まだ判らないでしょ」。
シャックリが止まるほどに怖かった。
他人事だけど、夫婦別姓になれば、こんな会話はなくなるのかしらね。
佳作作品 大木 美佐子 作
書店の隅にひっそりとたたずむ三文判のスタンド。
キュルキュルとぎこちなく回る音を聞きながら必死に好きな人の名字を探す。それを見つけた瞬間胸の痛みは心地良い。
私の初恋の通過点にはそれがあった。
今でもたまに三文判の売り場を目にすると、そんなことをしている制服姿の女の子が目に浮かぶ。
「三文判売り場」
そこは、ほのかに甘い、初恋の匂いがする。
佳作作品 岩瀬 志帆 作
これは、私が病院で働いていた時のこと。
病院では当然だが患者さんの名前には「様」をつける。
ある時、神(かみ)と奥(おく)という2人が治療に訪れた。
会計の際にマイク大音量で、続け様に2人の名前を呼んだ。
「神様、神様」
「奥様、奥様」
少し間をおき薬局でも同様に呼ばれた。
待合室にいる患者がどよめいた。
神様はどこ?
奥様は誰のこと?
現れた2人は何百もの目の熱い視線。
相当恥ずかしかったに違いない。
佳作作品 ライス 淑恵 作
私たちはアメリカ住まいで、書類にはサイン。
ハンコとは無縁の生活を送ってきた。
しかし、日本に長期滞在の機会を得るや、
「ここに印鑑を」
と求められる事、多々。
その都度、ライスとカタカナ書きの名字を長丸で囲んだが、ある日ついにハンコ屋さんで新調。
以来 米(ハンコ)が 大活躍したのは言うまでもないが、印章は私たち家族にとって便宜上という枠を越え、日本への敬愛の証でもあるのだ。
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印鑑は 本人を証明したり、意思を確認したり、了解した証拠を残したりと 重要な役割を持ちます。
印鑑は 財産や権利にかかわるものなので 技術のある専門店の 印章を おすすめします。
佳作作品 森 寿美 作
忘れられない名前です。
私の高校の同級生に 井 紀美(いい きみ) さんと言う人がいました。
紀美さんのお母さんは 井 増代(いい ますよ) さん、
おばあちゃんは 井 玉江(いい たまえ)さんです。
ホントーと叫んだのを思い出します。
佳作作品 前西 和夫 作
子供の頃、ハンコを押す時、両親が、いつも息を吹きかけていた。
私もその様に育った。
卒業後、会社の面接の時
「ここに印を押しなさい」
と朱肉を出された。
私は、たっぷりと朱肉のついたハンコに“ハアハア”息をかけ書面に力一杯押印した。
「何々気骨のある人だ」
後日採用通知がきた。
佳作作品 金 梨花 作
私が朝鮮名を使い始めたのは、3年前の祖母の死に起因する。
云われるような民族意識からではない。
17才で海を渡ってきた祖母が亡くなり、私と朝鮮を結ぶ糸が切れたかに思え、せめてその足跡になりえる名だけは残したいと思ったからだ。
何軒かまわって見つけた私の名の印章。
使い慣れない自分の名を口にするのが恥ずかしくて、指でさした。
店の主人はいともあっさり
「はい、金さんね」
とワラ半紙にくるみ渡してくれた。
そう、金です。
佳作作品 山本 那智子 作
大阪で生まれた私に、父は故郷をしのび、日本一の那智の滝のように美しい娘にと那智子と名付けてくれました。
大学に旅立つ日、母は自分宛の住所と名前を書いた100枚のハガキと、那智子と彫った一本の印章を渡してくれました。
「時々、このハガキにこのハンコを押して投函してね。母さんはお前が元気だとわかり、安心するからね」。
その父母も逝ってしまいましたが、古く欠けてしまった印章は今も大切な私の宝物です。
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佳作作品 玉手 富士夫 作
夏休み、毎朝子供会のラジオ体操に参加した。
その度に大人の人が印章を押してくれた。
10個のハンコが並んだら帳面をもらえるのだ。
初日に遅刻したら、ハンコを斜めに押された。
「今度は遅刻するなよ」。注意される。
翌日からはまっすぐなハンコが並んだ。
最後の10日目に
「偉いぞ。頑張ったな」とほめられ、みんなと同じ品物をもられた。
印章は「努力の勲章」だった。
40数年前の貴重な教訓となって、今も私の心に生きている。
佳作作品 林 恵 作
私の旧姓は「森」。
長い名字にあこがれていたのにまたもや・・・。
でも結婚式では
「林家、森家が共に樹々が生い繁り緑あふれるように、益々繁栄されますことを」
という祝辞を頂き感激しました。
あれから20年。
「木が一本へったから貧乏になっちゃったよ」などと3人の子供たちにジョークをとばしながらも幸せな毎日です。
林・森の両家の両親も元気です。
このとても短い私の名前。
今では 大好きになりました。
佳作作品 松田 悦子 作
中学時代に石で自分の印章をつくるという授業があった。
両親に命名の理由を尋ねたところ、届け出直前にジャンケンによって命名権を得た父が、自分の初恋の人の名前をつけたのだということが判明した。
届け出後、その理由を知った母は激怒し、私の人生のスタートは不穏なものであったらしい。
あれから10年、子供に初恋の人に名前をつけた父の気持ちがちょっぴりわかり、ますます名前に愛着のゆく25歳の秋である。
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佳作作品 村野 京子 作
「京子の京は京美人の京です」
そう付け加える、どっと笑い声がして、その場の雰囲気が和む。
自然と笑い声の中に溶け込み、気の弱い私の、小さな勇気の源になる。
京美人のように器量も心も美しくと、両親の願いが込められた私の名前。
願い通りとはいかなかったが、その由来を聞いてから、自分の名前が誇らしく、大好きになった。
引っ込み思案だった私は、あれ以来、元気印の京子に変身した。
佳作作品 西岡 裕子 作
前から気になっていました。祖父が贈ってくれたという印の横に古い文字が刻まれていることを・・・。
はんこ屋さんに持参し、解読を依頼。
「蒙書で寿安と刻まれています。安らかに長寿であれとおじいさんからのメッセージですね」
とその主人が話します。
私が幼少のころ亡くなった祖母。私への熱い想いが、この印を通して伝わってくるかのようです。
おじいさん、すばらしいプレゼントをありがとう。
佳作作品 天満屋敷 千幸 作
その人は「てんまくん」と呼ばれていた。
何の疑問も持たず「てんま」という名字の人だと思い、私もそう呼んだ。
彼に恋をして手紙を書こうとしたら、字がわからん。
人に聞いたら・・・なんじゃこりゃ!
彼の名前は天満屋敷(てんまんやしき)
今じゃ私も「てんまんやしき」で「てんまさん」。
クリーニング屋、電話の対応、銀行や病院で名前を呼ばれること、スムーズにいくことはない。
ちょっとしたサインで名字を書くと
「フルネームじゃなくていいんですよ」と・・・・。
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