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JRねぶたプロジェクト

風神 雷神
                                  竹浪 比呂央 先生

風が吹き、雲を呼ぶ。
たちまち黒雲たちこめて、稲光が走る。
風神と雷神は大地に恵みの雨をもたらす。
農作物に多大な被害を与える暴風を鎮めるため祀られた風神。
日照りや水不足で困り果てた時に雨神を呼び、多くの人々に信仰されている雷神。
青森県津軽地方の信仰の対象である岩木山では、毎年旧暦の八月一日までの三日間、豊かな実りの秋を祈願して人々が集団登拝するお山参詣が行われる。参拝者たちは、登山囃子が鳴り響く中「サイギ、サイギ」の掛け声に合わせ登拝する。
岩木山お山参詣を背に天上を舞う風神と雷神。この地球の異常気象を封じ、青森から世界の五穀豊穣を祈り奉るねぶた、ハレの出陣である。

パナソニックねぶた会

尊長コシャマインの反乱
                         北村 蓮明 先生
その昔、北の大地を舞台に繰り広げられた、民族と民族の激しい抗争があった。
美しい大自然に抱かれながら、のんびりと楽しく生活していたアイヌ民族くにとり、そこはまさに自由の天地であった。大らかに生きていたアイヌが本州から渡来した和人を容認したのは、訪ずれる者を拒まぬという民族的な開放性であった。
しかし、いつしか勢力を増し始めた和人たちの横暴さが目立つようになり、アイヌたちの反感は次第に高まっていった。
1456年、和人の鍛冶屋がアイヌの少年を刺殺したことが発端なり、忍耐を重ねていたアイヌたちの怒りが爆発。酋長コシャマインをリーダーとして、和人に戦いを挑むことになる。
それは、アイヌモシリ(人間の大地)から、和人を追放するための戦いであった。
2017パナソニック

サンロード青森

源頼光・足柄山中に 公時と出会う        
                              千葉 作龍 先生
平安時代 源頼光は、上総の任を果たし京に戻る途中相模国・足柄山中にさしかかったところ、俄かな轟音と共に現れた若者と出会う。
若者は、名を「怪童丸」と云い、龍神と山姥の間に生まれ幼少の頃から山中の動物たちを従え、熊と相撲を取るなど怪力の持ち主であった。
頼光は、怪童丸を京に連れ帰り、「坂田公時」と名を与え家来とした。
やがて、「公時」は「頼光四天王」の一人として数々の鬼神を退治するなど、武勇ぶゆうを挙げ童話「金太郎」のモデルとして現在も語り継がれる英雄である。
このねぶたの場面は、源頼光と公時が、足柄山中でまさに出会った場面である。

2017サンロード

マルハニチロ佞武多会

岩見重太郎狒々退治  
              手塚 茂樹 先生
岩見重太郎は、父の仇討ちのため旅に出たが道中負傷し、通りがかりの村人の家で介抱された。数日で回復し、村人も喜んだが、どこか笑顔に陰りがある。
問うと、山奥の神社の神様が、毎年若く美しい娘の家に白羽の矢を立て、そこに住む娘は箱に入れて捧げねばならないという。もし背けば、村には大きな災いが起きる。今年はこの家に矢が立ったので、準備の最中だというのだ。
重太郎は「神が人を犠牲にするものか!」と怒り、『神様』の正体を暴くべく、自らが娘の着物を被って箱に入った。村人たちはその箱を神社へと運び込む。
静寂な時が過ぎる中、フクロウの声と共に怪しい気配と異様なまでの生臭さを感じ取った。そっと蓋が開いた次の瞬間、被っていた着物が勢いよく剥ぎ取られた。
すかさず飛び出た重太郎の眼には、赤ら顔で鬼のように巨大な狒々が映った。奇声を上げながら襲い掛かってくる狒々に、重太郎は得意の剣術で立ち向かった。
一進一退、長い激闘だった。
翌朝、狒々退治の知らせを聞いた村人たちは歓喜し、何度も何度も礼を述べていた。その声を背に、重太郎は本懐を遂げるべく、旅路を急ぐのであった。
大坂夏の陣、豊臣軍で真田幸村らと共に戦い名を馳せた武将、薄田隼人正兼相若かりし頃の武勇談である。
未知なるものへ恐れず挑み、巨悪を退治した重太郎の姿に、争いや災いの無い平和な世が永く続くことを祈り願う。

2017マルハ

青森自衛隊ねぶた協賛会

鹿島神と要石
           有賀 義弘 先生
古くから地震は地中の大きな鯰が荒れ騒いでいるせいだと信じられてきました。
鹿島神宮にある要石は大神の御座、磐座とも伝えられる霊石で、大神たちはこの要石を地中に深く差し込み大鯰の頭を押さえ地震を鎮めているといわれています。
また、鹿島神宮の主神として祀られていることから鹿島神とも呼ばれるタケミカズチは、日本神話にみえる神で、「雷神、武神、刀剣の神」近年では、スポーツの神として武道上達や勝利・成功のご利益があるとされています。
我々、青森駐屯地の隊員も地震鯰を押さえ込む鹿島神のように日本の平和と国民皆様を全力で守れる様に日本一精強な駐屯地を目指し、日々各種任務や訓練に邁進する思いを祈念するものであります。

2017自衛隊
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